Final Fantasy VII Ever Crisis

Final Fantasy VII Ever Crisisでは、「クライシス コア」、「ビフォア クライシス」、「ザ ファースト ソルジャー」など、本編とスピンオフ作品の象徴的な場面を追体験できます。コンセプトは『ファイナルファンタジー レコードキーパー』とよく似ていますが、このゲームは同フランチャイズの第7弾に特化しており、グラフィックが格段に向上している点が異なります。

最も見ごたえのある瞬間だけを再現

Final Fantasy VII Ever Crisisの展開は完全にエピソード形式で、ゲームの各パートは明確に区切られています。このように、このゲームではミッドガルのリアクターへの突撃など、シリーズの最高の場面だけを提供しており、あまり記憶に残らない部分や退屈な部分は省いています。「クライシス コア」や「ザ ファースト ソルジャーズ」のシーンを追体験できることから、ザックやグレン、ルシアといった新キャラクターを含めた、クラウド以外のキャラクターもプレイできますし、それぞれのストーリーで最も重要な場面の主役になれることは明らかです。

よりダイナミックな戦闘システム

Final Fantasy VII Ever Crisisの戦闘システムは、オリジナルのものを完全には変えてはいないものの、ファイナルファンタジーVIIよりもはるかに流動的でダイナミックになっています。クラウドやバレットなどのキャラクターは通常攻撃を自動で行いますが、エナジーバーは秒単位でチャージされます。呪文やその他の特殊能力はエネルギー ポイントを消費するので、賢く使う必要があります。同様に、キャラクターが負傷した場合、リミットアタックを行うことができます。

クラシックかつモダンなゲームプレイ

このフランチャイズに加わった一流の作品として、Final Fantasy VII Ever Crisisでは、その素材など、オリジナルをこれほど有名にしたいくつかの要素を堂々と継承しています。物質や召喚獣の使用、リミットアタック、舞台の自由な探索、魔法など、最も重要なゲームプレイ要素はすべて健在です。ですが、バトルをスピードアップしたり、ゲーム中の会話を自動化したりといった新機能もあります。こうすることで、オリジナルのゲームの良いところを、現代技術のアドバンテージとともに楽しむことができるのです。

協力モードで戦う

Final Fantasy VII Ever Crisisにおける最も興味深い追加要素のひとつが協力バトルです。このゲームモードでは、2人のフレンドと力を合わせ、それぞれが自分のキャラクターを操作して、この高難易度ゲームで最も難しいボスに立ち向かうことができます。あるプレイヤーは可能な限りダメージを与え、別のプレイヤーはすべての攻撃を吸収しようとし、3人目は回復を担当する、といったように、各プレイヤーは戦闘中に特定の役割を担うことができます。

最高に素晴らしいグラフィック

オリジナル版『ファイナルファンタジーVII』のファンを確実に喜ばせるディテールのひとつは、ビジュアル スタイルが維持されていることで、物語パートではより漫画的なキャラクターが、戦闘パートではよりスタイライズドされたキャラクターが登場します。PCやデスクトップゲーム機で発売される他の素晴らしい作品と肩を並べられるようなデザインに生まれ変わっています。特筆すべきは、戦闘中のキャラクターモデルが、プレイステーション5やPCゲームのように見えることです。

Final Fantasy VII Ever Crisisは、基本的にすでにリメイクされたゲームのリメイクという、興味深いコンセプトを持ちます。とはいえ、この2度目のリメイクは、オリジナルゲームのエッセンスをより忠実に再現しています。この『エバー クライシス』は、驚くようなひねりを加えたまったく新しい体験を提供しようとするのではなく、多くの人が史上最高のRPGの1つだと考えているものを、よりきれいでアクセシビリティの高いバージョンとして提供することを目指しています。